成功は実力より運の要素が強い
■ 成功は「実力より運」の要素が強いという研究結果
- 2022年の研究で、成功に影響するのは実力より“運”が大きいと結論。
- この研究はイグノーベル賞を受賞し話題に。
■ シミュレーション実験の概要
- 仮想国家に1000人の若者(20歳)を配置。全員スタート資産は平等。
- 才能のみ異なり、0.3〜0.9の間でランダムに割り振られている(正規分布)。
- 半年ごとに以下の3つのイベントのどれかが起こる:
- 平穏(変化なし)
- 幸運(資産が増える。増える量は才能に比例)
- 不幸(資産が半分になる)
■ 40年後の結果(60歳時点)
- 1番の大富豪は超天才ではなく、凡庸〜やや才能が高い程度の人物。
- 彼の特徴:何度も“幸運”を引き当て、不幸は一度もなし。
- 一方、どれほど才能が高くても“不幸続き”の人は貧困層に。
- 結論:「最も成功するのは最も才能のある人ではなく、最も幸運な人」。
■ 富の分布
- 富の80%は上位20%が保有(パレート分布が再現)。
- 凡人層(才能0.6付近)が一番人口が多いため、そこから大富豪が出やすい統計構造。
■ 成功者は「自分の努力の結果」と錯覚しがち
- 人間は自分の努力を過大評価し、運や環境の影響を過小評価する(自己中心性バイアス)。
- 論文の貢献率を聞くと合計140%になるなど、科学者ですら例外ではない。
■ スポーツの例:誕生月の“運”
- アイスホッケーのプロ選手の40%は1〜3月生まれ。10〜12月生まれはわずか10%。
- 年齢区切りの影響で、1月生まれの子は体格が有利=チャンスが増える。
- 日本のプロ野球でも4月生まれが最も多く、2月生まれの約2倍。
■ 経済・教育も運の影響を強く受ける
- ハーバード大学の学生の親の平均年収は約2000万円。
- 東大生の約54.8%が世帯年収950万円超。
- 「能力次第」というのは半分幻想で、家庭環境という“初期設定の運”が強く影響。


