金融庁の仮想通貨(暗号資産)規制見直しと税制の概要

金融庁の仮想通貨(暗号資産)規制見直しと税制の概要

金融庁の仮想通貨(暗号資産)規制見直しと税制の概要

金融庁(FSA)は2025年現在、仮想通貨(暗号資産)を金融商品として位置づける規制改革を積極的に進めています。これは、資金決済法から金融商品取引法(金商法)への移行を主眼としたもので、投資家保護の強化(例: インサイダー取引規制の適用、情報開示義務の導入)と市場活性化を目的としています。特に、国内取引所で取り扱われる105銘柄(ビットコイン、イーサリアムなど)を対象に、2026年度の通常国会での法改正を目指しています。転売利益(譲渡所得)の税金について

  • 現在の税制(2025年11月時点): 仮想通貨の転売利益は「雑所得」に分類され、他の所得(給与など)と合算して総合課税の対象となります。税率は所得額に応じて累進課税(5%〜45%)が適用され、住民税(10%)を加えると実効税率は最大55%となります。この高税率が投資の障壁となっています。
  • 改正後の見込み(2026年度以降): 仮想通貨が金融商品として金商法の対象になると、株式やFXなどの譲渡所得と同様に「申告分離課税」が適用される可能性が高いです。これにより、転売利益に対する税率は一律**20.315%(所得税15% + 住民税5% + 復興特別所得税0.315%)**に軽減されます。加えて、他の金融商品との損益通算や、損失の繰越控除(最大3年)が可能になる見通しです。

この変更は、2024年12月の税制改正大綱で「一定の暗号資産を金融商品として位置づけ、税制を検討」と明記されたのを起点に、2025年を通じて金融審議会などで議論が進んでいます。来年度(2026年)税制改正要望として正式に政府へ提出され、施行は2026年以降の取引分から適用される予定です。ただし、対象は主に上場銘柄の105種に限定され、非上場や新規発行トークンなどは別途検討されます。背景と影響

  • 規制強化のポイント: 交換業者に情報開示を義務づけ、インサイダー取引(未公表情報の悪用)を禁止。銀行の仮想通貨保有・取引も一部解禁に向けた議論が進んでいます。
  • 投資家へのメリット: 税負担の軽減により、個人投資家の参入しやすさが向上。市場規模の拡大(口座数1,200万超、預託金5兆円超)が期待されます。
  • 注意点: 改正はまだ法案段階で、詳細は国会審議次第。確定申告時は税理士相談を推奨します。非対象資産の税制は現行のままです。