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1845年・日本国内の主な出来事と経済状況


🏛【政治面】老中交代と改革の方向転換

🔸 阿部正弘の老中就任(1845年)

  • 前任の水野忠邦の「天保の改革」は失敗に終わり、幕府内の混乱が続いていた

  • 1845年、阿部正弘が老中に就任し、比較的柔軟な政治姿勢をとり始める

    • 洋学者の登用、異国船対策の検討など

    • 将来的にペリー来航への対応や、「人材登用」路線の起点となる


📉【経済面】混乱と不況が続く時期

🔸 天保の大飢饉(1833〜1839年)の影響がまだ続く

  • 農業生産が低下 → 米価が不安定に

  • 百姓一揆や打ちこわしが1840年代にも各地で散発的に発生

🔸 改鋳による貨幣混乱の余波

  • 1837年に行われた**貨幣の改鋳(天保通宝など)**が庶民の信用を失う

  • 金・銀の含有量が下がり、「インフレ的」傾向に

  • 商人層にとっては資産保全が難しく、信用取引に影響

🔸 商業の構造的停滞

  • 江戸・大坂などの都市商人の活動は依然活発だったが、 藩の財政難・武士の借金問題が商業活動の足を引っ張る

  • 多くの藩が借金返済に苦しみ、紙幣の濫発(藩札)や領民への重税が問題化

🔸 農村の崩壊と「農村離脱」

  • 小作農の困窮 → 村を出て都市へ流れる農民が増加

  • 浪人や職のない町人が増え、都市の治安や生活困窮層の増大へとつながる


🛳【外交・軍事面】外国船の接近と「海防意識」の高まり

  • 1845年前後、アメリカやイギリスの捕鯨船・商船が頻繁に来航

  • 幕府は「異国船打払令」を一部緩和しつつ、対応を協議

  • 「海防論」が盛り上がる

    • 渡辺崋山、高野長英などの学者による**「洋学・軍事技術」への関心**

    • 蘭学の学者や砲術家(高島秋帆など)が台頭


📚【社会・文化面】

🔸 洋学・蘭学が武士や学者の間で広がる

  • 幕府は蘭書の翻訳や医学・兵学の研究を一部容認

  • 阿部正弘の登場により、後の**「幕府直轄の洋学研究機関」**設置が始まる(後の蕃書調所)

🔸 庶民文化・出版文化も活発

  • 錦絵・読本(よみほん)・滑稽本などが江戸・京阪で流行

  • 貧困や格差の風刺・批判も含まれたものが多い(洒落本・草双紙など)


🧾【1845年当時の経済に関するまとめ表】

項目 状況
農業 飢饉の影響残る。米価は高騰傾向
商業 藩や武士の信用低下、商業活動に影響
貨幣 改鋳の影響で通貨信用が低下
外交 捕鯨船来航で海外意識が高まり始める
雇用 農村の崩壊→都市へ人口流入、失業層増加

📝豆知識:江戸時代末期の「副業経済」

  • 農村では、農業だけでは食べていけない家庭が増え、 機織り・紙すき・木工品づくりなどの内職が広がる

  • 江戸の町人や農民の間では、「内職的な商売」が現代の副業のような役割を果たしていた


✅まとめ:1845年の日本経済のキーワード

  • 🔻 飢饉後の不況と農村の疲弊

  • 🔻 幕府・諸藩の財政悪化と貨幣不安

  • ⚠️ 外国勢力の接近による海防準備

  • 🔺 蘭学・洋学による新技術や思想の萌芽