地震の「熱移送説」とは何か
熱移送説とは、
👉 地下深部での熱の移動(=熱エネルギーの再配分)が、地震発生に影響する
と考える一連の学説・考え方の総称です。
ただし最初に重要な点を明確にします。
地震学の主流理論ではありません。
現在の標準理論は プレートテクトニクス+断層破壊理論 です。
主流理論(基準線)
まず比較のために、確立している理論を確認します。
地震の標準的説明
-
地球内部の熱 → マントル対流が発生
-
プレートが動く
-
断層にひずみエネルギーが蓄積
-
限界を超えると急激に破壊(=地震)
ここで
-
熱は「間接要因」
-
直接の原因は力学的破壊
とされています。
熱移送説の位置づけ
熱移送説は、この標準モデルに対して次の点を強調します。
基本的な主張
-
地下深部での
-
マグマ活動
-
熱流量(heat flow)の変化
-
流体(高温水・ガス)の移動
-
-
これらが 応力状態を変化させ、断層を不安定化させる
つまり、
❌「熱が直接地震を起こす」
⭕「熱や流体が、地震を起こしやすい状態を作る」
という立場です。


