糖質疲労と糖質制限のポイント
- 食後高血糖がパフォーマンスを下げる
長友佑都や和田毅といったトップアスリートでさえ、糖質摂取後に血糖値が急上昇し、その後急降下することでパフォーマンス低下を実感していた。 - 「糖質疲労」とは?
食後に血糖値が急激に上がり、その後急激に下がることで「眠気」や「倦怠感」などが起こる現象。ビジネスパーソンにも多く見られる。 - 緩やかな糖質制限が効果的
極端な糖質制限(0を目指す)はリスクがあり、リバウンドの可能性が高い。永続性を考慮した「緩やかな制限」が推奨される。
健康的な脂質の摂取と誤解
- 脂質の摂り過ぎ=太るは誤解
脂質を適切に摂ることで、体は脂質を燃焼するモードに切り替わり、むしろ痩せやすくなる。 - 米TIME誌の変化
1984年のTIME誌は「卵やバターを控えろ」としていたが、後に「脂質戦争の終焉」としてバター推奨へと見解を改めた。 - 脂質を取ることで満腹ホルモンが働く
糖質よりも脂質の方が腹持ちが良く、過剰な食欲を抑える効果がある。
メタボリックドミノと糖質過剰
- 日本人の約半数が「食後高血糖」
検診で異常が出なくても、多くの人が食後に血糖値が異常に上がっており、それが様々な健康リスク(肥満、糖尿病、高血圧、脂肪肝など)に繋がる。 - 「メタボリックドミノ」現象
食後高血糖が続くことで体に不調が連鎖的に起こる。昼食後に眠くなるビジネスパーソンは「ドミノ倒しの初期段階」にいる。
食事内容と血糖値コントロール
- 糖質を控えた食事で血糖値安定
朝食で糖質制限をすれば血糖値は安定しやすい。
逆に昼食で糖質を多く摂ると血糖値は200超え(糖尿病診断基準)に達することも。 - 脂質をしっかり取ると血糖値はフラットに
フレンチなど脂質をしっかり取る食事では血糖値が急上昇しにくく、安定する。 - インスリンの過剰分泌が血糖値急降下を招く
食後高血糖後にインスリンが過剰に分泌され、血糖値が急降下。その結果、眠気・倦怠感・肥満リスクが高まる。