広域品川圏構想の概要
- JR東日本は「大井町~浜松町」の5駅(大井町、品川、高輪ゲートウェイ、田町、浜松町)を「広域品川圏」と定義し、一体的な街づくりを推進。
- 羽田空港に近接し、リニア中央新幹線の始発駅が品川となることで、国際交流拠点としての価値が高い。
■ プロジェクト①:大井町「トラックス開発計画」
- 開発地:大井町駅隣接の広町地区(旧JR車両基地・社員寮など)
- 開発名:大井町トラックス(Oimachi Tracks)
- 構成:
- A1地区:2棟の高層ビル(オフィスタワー23階、住宅・ホテルタワー)
- A2地区:約4,600㎡の広場「トラックスパーク」→災害時の避難場所にも
- 主な施設:
- オフィス(全体延床の半分):多様な働き方に対応、ラウンジ・レンタルオフィス等
- ホテル(メトロポリタンホテルズ):285室、ルーフトップバー
- 商業施設:アウトモール型、80店舗規模
- 住宅:サービスレジデンス中心(272戸)
- シネコン(東宝シネマズ)、スパ・サウナなど
- 交通利便性:JR京浜東北線、東急大井町線、りんかい線が乗り入れる要所
- 開業予定:2026年3月
■ プロジェクト②:高輪ゲートウェイ「高輪ゲートウェイシティ」
- 開発エリア:旧JR車両基地跡地(南北約1.6km)
- 構成:4つの外区に5棟の大型複合ビル
- 主な施設:
- 「ザ・リンクピラー1」(2025年3月開業予定):
- 地上約30階、高さ約160mのツインタワー
- JWマリオットホテル(約200室)
- 商業施設「ニュウマン高輪」(約200店舗)
- ハイグレードオフィス、コンベンションホール
- ザ・リンクピラー2(2026年春開業予定)
- 「ザ・リンクピラー1」(2025年3月開業予定):
- 交通利便性:高輪ゲートウェイ駅と直結、新改札設置、周辺商業施設も整備予定
- その他:
- 遺跡(高地底)の発掘により工事スケジュールに一部変更あり
- 将来的には「品川駅寄りの区域(区域5・6)」にも拡張予定
■ 全体の特徴と展望
- JR東日本による駅中心型の再開発で、大井町〜浜松町が一体化された都市空間へ進化。
- 羽田空港の国際化、リニア新幹線開業を見据え、東京の新たな玄関口として注目。
- 今後も品川駅外区(京急と連携)、浜松町世界貿易センタービル再開発など複数のプロジェクトが進行中。