医療費が上がる前に白内障手術は早めに
白内障手術は、現代医学において最も成功率が高く、患者のQOL(生活の質)を劇的に向上させる手術の一つです。2025年現在、世界中で毎年数千万件が行われており、極めて安全で標準化された手術と言えます。良い点(圧倒的に優れている点)
- 成功率が異常に高い
- 合併症率は先進国では1%未満(重篤なものは0.1%以下)
- 視力回復率は95%以上(適切な症例選択の場合)
- 手術時間の短さ・低侵襲
- 最新のフェムトセカンドレーザー併用でも15〜20分程度
- 点眼麻酔で済む(注射不要の施設が増加)
- 傷口は2mm前後で縫合不要
- 多焦点・焦点深度拡張型レンズ(EDOF)の進化
- 2023〜2025年に登場した最新レンズ(例:PanOptixの改良版、Clareon Vivity、Eyhance Toric II、TECNIS Synergyなど)は → 従来の多焦点レンズの欠点(ハロー・グレア、コントラスト感度低下)を大幅に改善 → メガネ依存度が極端に低い生活が可能に(特にSynergyやRayOne EMV+Vivityの組み合わせは驚異的)
- 日帰り手術が完全に標準化
- 日本では9割以上が日帰り(欧米も同様)
- 術後1週間でほぼ普通の生活に戻れる
残っている問題点(2025年時点でも完全解決していない)
- 後発白内障(後嚢混濁)
- 発生率は依然として10〜30%(レンズ素材による)
- YAGレーザー治療は簡単だが、追加の通院が必要
- 高額レンズの費用対効果
- 多焦点・EDOFレンズは日本では選定療養で40〜70万円(両眼)
- 「本当にその価値があるか?」は患者の生活スタイルによる → デスクワーク中心の人には過剰スペックの場合も
- 術後屈折誤差(意外と多い)
- 最新のIOL計算式(Barrett、Hill-RBF 3.0、Kane式)でも
- ±0.5D以内の的中率は90%前後にとどまる
- 特に強度近視・過去にレーシックを受けた目は予測が難しい
- 極端な期待値の患者
- 「手術したら20歳の目に戻る」と勘違いする人が未だに多い
- 特に老眼回復を過剰に期待してしまうケース
2025年現在の結論(私の個人的評価)白内障手術は「やるべきか?」と聞かれたら、迷わず即やるべきと答えます。特に以下の人は絶対に手術すべき:
- 運転する人(特に夜間)
- スマホ・PCを多用する人
- 趣味で細かい作業をする人(読書、手芸、ゴルフなど)
逆に「まだ様子を見てもいい人」は:
- 視力0.7以上で日常生活に困っていない
- 片眼のみ軽度で、もう片方が良好
- 高齢で全身状態が悪い(90歳以上など)
最後に一番重要な現実2025年でもっとも優れた白内障手術医と、平均的な医者の差はレンズ選択と術後屈折誤差に如実に表れます。技術自体は誰がやっても大差ない時代になりましたが、 「どのレンズを入れるか」「どれだけ正確に度数を合わせられるか」 ここに医者の真価が問われる時代になりました。つまり、手術自体より「どの病院・どの先生を選ぶか」が最も重要なのです。(特に多焦点レンズを希望するなら、年間500眼以上の症例数をこなしている医師を選ぶべきです)白内障手術は「やらなくて後悔する手術」の筆頭で、「やって後悔する手術」には絶対になりません。 迷っているなら、早くやった方が人生の幸福度が上がります。間違いないです。

