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確定申告の季節到来

確定申告の季節が近づいていますね。

GHQは確かに、アメリカのように国民全員に確定申告をさせる方向性を検討していました。

しかし、日本の大蔵省官僚の抵抗により、源泉徴収制度が維持されることになりました。

戦後の日本の税制改革は、GHQの主導のもと、アメリカから来日したシャウプ博士の指導により進められました。

当初、源泉徴収制度を廃止する予定でしたが、日本の官僚が反対し、結果として源泉徴収制度を残し、年末調整で所得税を確定させる方法が採用されました。

源泉徴収制度自体はナチス・ドイツで整備された制度

源泉徴収制度自体は、ご指摘の通りナチス・ドイツで整備された制度が多くの国の税制に影響を与えています。日本では、戦費調達のために昭和15年(1940年)から給与の源泉徴収が始まりました。

日米委員会の設立については、戦後の税制改革において日本側とGHQ側で議論が行われたことは確かです。年末調整制度の維持は、戦後の日本の徴税能力不足を補い、税収を確保するための方策だったと考えられます。

結果として、日本独自の年末調整制度が残り、多くの給与所得者が確定申告を行わずに済む仕組みが確立されました。

これは、納税者と国の双方の手間を省くことを目的としたものでした。