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投資ファンドであるオアシス・マネジメント

香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントは、花王に対して積極的な株主活動を展開しています。2024年4月、オアシスは花王の株式を3%以上保有していることを公表し、主力ブランドへの集中、グローバル展開、マーケティング強化を柱とする経営改革を求めました。
2024年12月10日、オアシスは花王の株式保有率を5.23%に引き上げ、大量保有報告書を提出しました。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」とされ、株主価値を守るため重要提案行為を行う可能性を示唆しています。
さらに、2025年3月に予定されている花王の株主総会に向けて、オアシスは会社側に対抗する形で5人の社外取締役候補を推薦する提案を行いました

これに対し花王は、取締役候補者の選定プロセスについて説明を行い、オアシスからの提案に対して適切に審査を進めていると主張しています。
オアシスは花王の経営戦略や構造改革について十分な理解がなされていないと批判しており、2025年の株主総会で株主提案を行う可能性も示唆しています。
この状況に対し、花王は全ての株主との建設的な対話を歓迎する姿勢を示しつつ、中期経営計画「K27」の戦略遂行と企業価値向上に全力で取り組む方針を
表明しています。