確実な事実ベースで整理します。
銀の品位(純度)の表し方
金の「18K(=純度75%)」に相当するものは、
銀では「K」ではなく「‰(パーミル)」や刻印番号で表します。
主な銀の純度規格(国際的に確立)
-
SV999 / 純銀
-
純度:99.9%以上
-
投資用地金・銀貨に多い
-
柔らかく、装飾品には不向き
-
-
SV925(スターリングシルバー)
-
純度:92.5%
-
世界標準のジュエリー用銀
-
金で言えば「18K」に最も近い実用規格
-
-
SV900
-
純度:90.0%
-
日本の古い銀貨・工芸品に多い
-
-
SV950
-
純度:95.0%
-
高級ジュエリー向け(フランス系に多い)
-
刻印の読み方(事実)
-
「925」「900」「950」「999」
→ 銀の含有率をそのまま示す -
「STERLING」「SV925」
→ スターリングシルバー(国際標準)
※「K表記は銀には使われない」のが確立した慣行
なぜ銀はK表記を使わないのか(事実)
-
K(カラット)は金専用の慣習
-
銀は工業用途・通貨用途が長く、
数値での純度管理(‰表示)が国際標準になった -
ローマ帝国時代から銀は「比率管理」が主流
実務的な結論
-
金18Kに相当する感覚の銀 → SV925
-
投資目的 → SV999
-
装飾・耐久性重視 → SV925
一文でまとめると
-
金はK、銀は数字(925・999)で見る。
銀の実用標準はSV925。
必要なら
-
銀の資産価値
-
金銀比価(ゴールド・シルバーレシオ)
-
投資としての銀の弱点
も事実ベースで説明できます。
では、事実だけを整理して、もう一段深く説明します。
1. 銀は「装身具の金属」ではなく「通貨・工業金属」
ここが金との最大の違いです。
-
金
-
腐食しない
-
工業用途は限定的
-
歴史的に「価値保存」が主目的
→ K(割合)で語る文化が成立
-
-
銀
-
酸化・硫化する
-
工業用途が非常に多い(電子部品・太陽光パネル等)
-
歴史的に「通貨・素材」として使われた
→ 純度を数値で厳密管理する文化
-
このため
👉 銀はKではなく「925・999」という数値表記が標準になりました。
2. なぜSV925が「実用銀の完成形」なのか
純銀(SV999)の弱点
-
非常に柔らかい
-
変形・摩耗しやすい
-
ジュエリーや日用品に不向き
SV925の性質
-
銀92.5%+銅7.5%
-
硬度・耐久性が大きく向上
-
見た目の銀らしさは維持
これは妥協ではなく、
👉 「実用性を最大化した規格」
だから
-
イギリス
-
アメリカ
-
日本
-
国際ジュエリー市場
すべてでSV925が事実上の標準になっています。
3. 金18Kとの正確な対応関係
| 金 | 銀 |
|---|---|
| 純度を下げて実用化 | 純度を下げて実用化 |
| 24K → 18K | 999 → 925 |
| 柔らかすぎる | 柔らかすぎる |
| 実用品は18K | 実用品は925 |
👉 思想的にも用途的にも完全に同じポジション
4. 投資としての銀は「純度」より「形」が重要
これは確定した市場事実です。
-
投資用銀
-
SV999
-
地金・公式銀貨
-
-
装飾用・中古市場
-
SV925
-
買取価格は「重量×銀相場×係数」
-
ただし
-
925は加工コストが高く評価されにくい
-
999は地金としてそのまま価格が付く
👉 投資なら999、使うなら925
5. なぜ銀投資は難しいと言われるのか(事実)
-
保管がかさばる(比重が軽い)
-
付加価値が評価されにくい
-
VAT(海外)・手数料の影響が大きい
-
金に比べ価格変動が激しい
そのため
-
銀は「補助的資産」
-
金が「中核資産」
として扱われるのが国際的な常識です。
6. 結論(実務的)
-
銀に18K相当の考え方を当てるなら → SV925
-
価値保存・投資なら → SV999
-
K表記で銀を語るのは誤り


