貝原益軒 養生訓
- 健康の基本理念:
- 健康は「天命を全うする」ための基礎であり、長寿を目指すには心身の調和が重要。
- 過度な欲や無理を避け、自然に逆らわない生活を推奨。
- 食事の心得:
- 腹八分目を守り、過食を避ける。
- 食物は新鮮で自然なものを選び、味付けは控えめに。
- 酒や刺激物の過度な摂取を戒める。
- 睡眠と休息:
- 適度な睡眠を確保し、夜更かしを避ける。
- 過労せず、適度な休息を取ることで体力を保つ。
- 運動と労働:
- 適度な運動や労働が身体を健全に保つ。
- 無理のない範囲で体を動かし、怠惰を避ける。
- 精神の養生:
- 怒りやストレスを抑え、穏やかな心を保つ。
- 欲を抑え、物事に執着しない心構えが健康につながる。
- 日常生活の注意:
- 季節や気候に応じた服装や生活習慣を心がける。
- 清潔を保ち、風呂や手洗いで身体を清める。
- 老いへの対応:
- 加齢による体の変化を受け入れ、無理をしない。
- 老後は心の平静を保ち、楽しみを見つける。
- 医学と養生:
- 病気の予防が治療より重要。
- 医者に頼りすぎず、自身の生活習慣で健康を維持。
『養生訓』は、儒教や東洋医学の思想を基盤に、現代でも通用する健康管理の知恵を多く含んでいます。簡潔で実際的なアドバイスが特徴です。