日銀の利上げでも円安が止まらない理由と本質的な危機
■ 円安が止まらない直接原因
- 日銀は政策金利を 0.5%→0.75% に上げたが、円安が進行
- 市場は
「日本は大幅利上げができない」
「今後も小幅利上げしかできない」
と判断 - 結果:円の価値は上がらないと見なされた
■ 利上げが効かない理由
- 利上げ幅が 0.25%程度では不十分
- サプライズ(例:一気に1%)がないため
- 市場は「本気度なし」と評価
- 為替介入も回数・規模に限界あり
■ 長期金利上昇の問題
- 日本の長期金利は 半年で約0.6%上昇
- 国債金利が0.5%上がると
- 国債利払いが年間約5兆円増加
- 利払い原資は
- 国債発行
- 日銀の円供給
- → 円の供給量が増え、円安要因に
■ 円安を加速させる構造
- 投資できる層は
- 円を売って
- 米国株(SP500・オルカン)へ
- 円安になるほど
- 海外投資の利益が増える
- 結果:
- 資金余力のある人ほど円を売る
- 円安が自己強化
■ エンキャリートレードだけが原因ではない
- 日米金利差は縮小している
- それでも円安が止まらない
- 理由:
- 「日本に投資しても成長しない」
- 「アメリカに投資した方が有利」
という認識が支配的
■ 日本経済の構造問題
- 人口は 毎年80万人規模で減少
- 若年層減少+社会保障負担増
- 国内経済の成長力が弱い
■ 財政政策の問題点
- 補正予算は 120〜140兆円規模
- 国債新規発行は 年30兆円超
- GDP成長率と無関係に国債を発行
- 「責任ある積極財政」ではなく
無制限型の積極財政
■ 日本国債は「破綻しない」が…
- 日銀は理論上 無限に円を刷れる
- 国債は買い手がいなくても日銀が買う
- そのため
- デフォルト(破綻)は起きにくい
- しかし:
- 円の価値は下がり続ける
■ 本当の危機
- 問題は「破綻」ではない
- 問題は
- 円安
- 物価高
- 実質購買力の低下
- 国民生活がじわじわ削られる構造
■ まとめ(核心)
- 円安は一時的現象ではない
- 小幅利上げでは止まらない
- 財政拡張+人口減少+成長力低下
- 円は刷れるが、価値は守れない
- 危機は「物価高」で終わらない


